但馬飯の1
読者諸君この堂々とした看板を見よ。我こそはコウノトリの使い手と言わんばかりではないか。
ちなみに道中はこんな具合であった。
サンドスターで生まれたわけでもないがたじまちほーに迷い込んだ哀れなることこの上ない豊岡鞄ちゃん。それが今の私である。
特急コウノトリに乗り2時間と幾ばくか。最初は旅行気分だったが、断続的に続くトンネルでネットは切断され景色は金太郎飴の如き緑一色。まるで麻雀の役かのような有様である。
到着したのは集合時間よりも1時間早かった。遅れるよりはましだが早すぎるというのもまた失礼というもの。ぶらぶら時間を潰すかと駅周辺を歩いてみたが見事に何もない。
住めば都という言葉があるが、遷都するには幾世紀かを必要とするような状態と思われた。
時間が過ぎるのを待ち、研修場所に向かうと、昼食をとって来いと宣われた為一度引き返し、煮玉子とチャーシューが入ったおにぎりを買って食べた。
その時に辺りを軽く散策したが、コンビニさえ少ないような土地でどこかめぼしい場所があるわけでもなく、兵庫県南部出身にとっては一抹の不安を感じざるを得ない光景が広がっていたのだった。
これからの生活に関する説明が終わり、15時から数時間に渡って導入に関する研修が終了し、仲良くなったのかなっていないのか分からない研修仲間と別れて家路につく。
調味料類は持ってきていたものの、食器に関しては完全に会社任せであった為にありとあらゆる物が不足していると気付くのにはそう時間がかからなかった。
あるものの中からやるしかない。サバイバルの基本である。私はサバイバルの経験はキャンプを除いて無いが、サバイバル系漫画は嗜んでいる。勝機はあるはずだ。
結局本日はスーパーに寄って一食分の買い物を済ませてきた。本来ならば一週間分くらいの献立を計画しその買い出しを一回で終わらせるのが定石だろうが、ビギナーなので勘弁して欲しい。
なんとかかんとかして作った但馬飯の1がこれである。
スタミナ丼。なお卵を買い忘れたので卵黄は乗っていない。醤油みりん酒にチューブにんにくとコチュジャンを入れてみたが味は上手く決まった。
一人暮らし初心者ではあるが料理の経験があるのはアドバンテージと言えよう。とにもかくにも一日目をこうして乗り越えたわけだ。
この一連の記事でたじまちほーの魅力を伝えられるのか非常に疑わしくなる日であったが、一応明日も継続する予定である。
minami5741でした
なお、今日はコウノトリを見ることはできなかった。